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受けるなら、健康診断か人間ドックか? 費用や所要時間も考えて

病気の発見に役立つ健康診断や人間ドック。自覚症状がない早期のうちに見つかれば、治療にかかる時間や、身体への負担、費用についても軽くすむ場合が少なくありません。
会社員であれば1年に1度、勤務先から健康診断を受けるよう指示されるでしょう。
また、住まいの自治体から、健康診断の受診票が送られてくることも。どちらも費用は無料や低額ですが、より丁寧な検査を受けるなら、高額な人間ドックのほうがいいのでしょうか。

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職場の健康診断は無料もしくは低額

企業に勤めている方は、1年に1度の健康診断を受けていると思いますが、これは、労働安全衛生法により事業者へ義務付けられているので、必ず受診することになっています。
健康診断では、身長・体重・腹囲・視力・聴力・血圧の検査、血液検査、胸部エックス線検査などを行い、病気の兆候がないか調べます。

費用は無料、もしくは低額ですし、所用時間は半日程度ですので、比較的受診しやすいでしょう。
自覚症状がないうちに早期発見、早期治療ができれば、ふだんの暮らしへの影響が少なくてすみそうです。

40歳からはメタボ検診も

40~74歳の方には、生活習慣病予防・早期発見を目的に、特定健康診査(特定検診、メタボ検診)があります。
会社員が対象の健康診断だけではなく、自営業者などが対象の国民健康保険の加入者にも自治体から受診票などが送られてきて、指定の医療機関で受けられるようになっています。

費用は、無料または低額なので、これもまた受診しやすいでしょう。
ただ、検査項目はそれほど多くないことが一般的です。
他にも心配な項目があれば、オプションの検査を追加してもいいですね。追加費用の目安は、数千円程度だと思います。

人間ドックは数十万円することも

一般的な健康診断が無料・低額なのは、公的な補助があるからです。
一方、人間ドックは全額が自己負担。そのため、数十万円することも珍しくありません。
所用時間は都合に合わせて、半日コースや1日コース、また数日かけるコースもあります。

気になるところを重点的に検査したり、健康維持のための丁寧なアドバイスを受けたり、といったきめ細やかな選択肢の多さは、やはり人間ドックならではでしょう。
できることなら毎年でも受けたいところですが、予算の都合でそうもいかないかもしれませんね。

そんな時には、人間ドックは1年おきとか、4年に1度のオリンピックイヤーに合わせてとか、自分なりのペースを作るのも一案です。
そして、人間ドックを受けない年には一般的な健康診断を受けて、人間ドック貯金をしておくとよいのでは。

自覚症状がある場合は受診する

気を付けたいのは、自覚症状がある場合です。
健康診断や人間ドックの検査は、基本的に自覚症状がない状態を対象にしています。
自覚症状がある場合は、健康診断や人間ドックではなく、受診をしてください。

大病院での受診は、紹介状なしだと特別の料金 がかかります。金額は、初診では7000円以上、歯科の初診では5000円以上。
しかし、地域のクリニックなどのかかりつけ医を受診して、必要に応じて紹介状を出してもらってからであれば特別料金はかかりません。

また、大病院であっても救急であれば特別料金はかかりませんが、救急は保険診療の範囲内でも高額になりがちで、数万円かかる場合もあります。
余裕をもった早めの受診が、お財布にも身体にも優しい受診行動と言えそうです。

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