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医療費の自己負担は、4カ月目以降さらに抑えられる 高額療養費制度の話(5)

高額療養費制度により、ひと月の医療費は上限額が設定されます。
上限額を超えた分はあとから戻ってくるので、比較的安心して医療機関にかかることができます。
手続きは基本的に自分で行いますが、戻ってくる金額が少ないと面倒に感じるかもしれません。しかし、多少面倒でも手続きはしておきましょう。
それは、その月以降の医療費の上限額が、さらに安く抑えられる可能性があるからです。

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高額療養費制度の多数該当で、4カ月目以降の上限額は大幅ダウン

高額療養費制度による、ひと月の医療費の上限額は、年齢と収入によって決まります。

さらに、過去12カ月で高額療養費制度の対象となった月が3回あったら、4回目からは上限額がさらに抑えられます。
これを、多数回該当といいます。

表のとおり、区分によっては、医療費の自己負担上限額は約半額になります。

多数該当を利用できるようにしたほうがいい理由

抗がん剤治療など、高額な治療費が長期間かかることが予想される場合には、多数回該当の利用を意識したほうがいいでしょう。

月ごとの医療費をシミュレーションしてみましょう。

3カ月連続で高額療養費制度の対象となった場合、4カ月目からは多数回該当により払い戻しが受けられて、半年間の自己負担額は約37万4000円です。

一方、2カ月目に高額療養費制度の対象とならなかった場合には、4カ月目以降、多数回該当の対象にならず、半年間の自己負担額は約42万1000円に。

たとえば、上のシミュレーションは2カ月目の月末に受診、下は3カ月目の月初に受診、ということであればどうでしょうか。
受診日が、2カ月目の月末でも、翌月月初でもよいのであれば、2カ月の月末受診のほうが結果的に多数回該当が使えることになります。

上のシミュレーションのような受診スケジュールだったとしても、1~3カ月目までの高額療養費制度の手続きをしていなければ、やはり多数回該当になりません。

まとめ

多数回該当は、治療が長引いた時に頼りになる制度です。
治療スケジュールに合わせて、利用できるか確認しておくと安心ですね。

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